福井から、北陸三県を回って埼玉に帰ります。
石川県が近づいて来たところで、ちょっと寄り道。
今年開通した、北陸新幹線の芦原温泉駅。
その近くにある、金津図書館。
「金津本陣IKOSSA(イコッサ)」なる生涯学習施設になっています。
近くには竹田川が流れています。
今でこそ合併してあわら市になりましたが、ここ金津町と温泉のある芦原町は別の町。温泉地までは4kmほども離れています。
ここ金津にも温泉街っぽい町並がありますが、ここは北陸街道の宿場町。
IKOSSAに戻ります。一階にある図書館は、ほぼ正方形の広い室内。絨毯敷きで静か。
中央に、丸い棚に囲まれた空間があり、内側がソファ。外周は雑誌、大型本が並んでいます。
棚の上には、北陸新幹線の紙模型が置かれていました。
郷土資料は膨大。姉妹都市だという、茨城県下妻市の資料も。
「芦原町史」「金津町史」も仲良く並んでいます。
蓮如関連資料は、棚一つ分を占めています。
一向一揆、浄土真宗の本も多数。
山口喜三太文庫なるコーナーもありました。
地元の元教師で、ここの初代館長も務めた人物の寄贈とか。古典文学が多め。
いつもチェックする、コンピュータの本は少なめ。
図書館員おすすめの本コーナーが2つありました。固定ファンがいるのか、どちらも貸出率高め。
一番奥には文学全集類が並んでいます。
児童書コーナーには、ガラスで仕切られたおはなしルームが。
マンガもありました。藤子不二雄に「ちはやふる」「ワンピース」など、不難な品揃え。
入口付近には、狛犬特集がありました。二階の郷土歴史資料館で狛犬展をやっており、その連動企画のようです。
窓の外は、金津神社の参道。石灯籠が立ち並んでいます。
蔵書数は約10.5万冊、開館は2013年。
二階の郷土歴史資料館も見ておきます。
企画展の狛犬展は有料でしたが、常設展示の方は無料。
本陣飾り物の展示を行っていました。
一体何かと言うと、家庭の日用品を使って作った飾り物。江戸時代、金津宿に泊まる人をもてなすために町人が始めたとか。
皿、匙などが使われています。
少々不気味な紫式部もありました。
真裏にある金津神社の参道。
勿論狛犬も鎮座。
この日の旅の安全を祈っておきました。
歴史も趣もある金津の町。芦原温泉の前座みたいな扱いになっているのが気の毒に思えてなりませんでした。