週末、久々に遠出しました。やって来たのは横浜。
広い横浜市の中でも最南端の、金沢区。

京急金沢文庫駅で下車。住宅街の中を15分ほど歩くと、駅名の由来である金沢文庫があります。今は県立の博物館。

背後には山が迫っています。

入場料は800円。思っていたよりかなり高い。けどここまで来て引き返すわけにもいかないので、入ります。
金沢文庫。京急の駅名としては知っていても、何なのかはよく知らないという人も多いと思われますが、鎌倉時代に武家の文庫として始まり、今に続く我が国最古の図書館とか。
そして、長らく隣にある称名寺に管理されていたそう。
特別展として、久米田寺展を開催していました。
称名寺と交流が深かったという、和泉国岸和田の学問寺。
国宝、重文指定の古文書が多数展示されていました。
二階には、図書閲覧室があります。
「金沢文庫古文書」「金沢文庫資料全書」などはありますが、書棚に置かれている本は現代のもの。
歴史、古典文学、美術、宗教などの本があります。
展示図録は当館のみならず、他県のものも。
入口近くには、高城博彦氏寄贈資料なるコーナーがありました。東アジア美術史・シルクロード史に関する個人コレクション。
その前には、展覧会関連資料を置いた小さな棚がありました。
久米田寺、東大寺などの本があります。
雑誌も、30誌ほどあります。
「史學雑誌」「鎌倉」「月刊住職」など、専門分野のものばかり。
郷土資料コーナーもありました。
地球の歩き方の「神奈川」や、最近出たばかりの「横浜市」も置いていました。
マンガもありました。「ブッダ」「日出処の天子」「北条時宗」など、こちらも"如何にも"なラインナップ。
開架の本は約7000冊、閉架はその10倍とか。
再び展示室の方に行くと、ボランティアによる解説が始まったので、聞かせてもらいました。
漫然と一人で見ていた時とは理解度が全然違い、興味深く展示物を見返すことが出来ました。
以前は、県立図書館だったこともあったそう。今は桜木町の近くにありますが。
入った時とは反対側から出ると、こちらの方が正面玄関だったよう。

目の前にトンネルがあります。

そのトンネルを抜けると、称名寺。
中世のトンネルなるものも残っています。

学問の中心として、嘗てはかなり大きな寺だったそうですが、今でも十分に立派。

特に庭園は見事です。

正直、この日までは名前も知らなかったのですが、なかなか見応えのある寺でした。