図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

富士見市立中央図書館(埼玉県)

前日に図書館のはしごをしたので、今日は大人しくしているつもりでしたが、
成り行きで今日も図書館訪問。

富士見市の中央図書館。

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道路側入口

20年以上も前、初めてここに入った時は、高い天井、中央に円状のビデオ視聴スペース、
なんておしゃれでモダンな作りの図書館かと思ったものです。
平成6年開業とのことなので、当時はできたばかりで、図書館業界の最先端を行っていたのでしょう。
しかし、新しいしゃれた図書館が続々と建てられている現在では、さほど目を見張るものでもなくなってきました。

ここは近年、2つの大きな変化がありました。

1つは数年前、長い休館を経て改装されたこと。
ただ、元々古びた感じはなかったので、レイアウトが変わって中央は雑誌コーナーになったものの
全体的な雰囲気はそう変わりません。

もう1つは、2015年に至近距離にできた、ららぽーと富士見。
以前は図書館、市役所、体育館、文化ホールと、富士見市の施設が固まって建っている他は、
特に何もない一角だったのですが、ららぽーと開業後は周辺の道路状況が激変しました。

普通は自宅から車で10分程度で行けるのですが、
アプローチの仕方を間違えると渋滞に巻き込まれます。
自転車の方が早い場合も。

この図書館も、以前はいつも閑散としている印象だったのですが、
ららぽーと開業後はお客さんが心なしか増えました。

特にこの日は、今まで見たことないくらい混んでいました。
奥に結構な席数の学習スペースがあるのですが、ほぼ満席。
正月休みも終わり、本番を前にスパートをかける受験生たちでしょうか。

充実ぶりで名高い武蔵野市の図書館を見た後なので、
地元の図書館は色あせて見えるかと思っていたのですが、
改めて観察してみると、ここも捨てたものではありません。

富士見市の図書館の特長は、コンピュータ関係が妙に充実していること。
しかもWindowsEXCELなどの一般向けでなく、
オライリージャパンの本など、ソフトウエア開発者向けの専門的なものが多数置かれています。
この中央図書館に限らず、分館の方にもその傾向があります。
特にIT企業が集まっているわけでもないのに、その背景は不明ですが、私としては重宝しています。

埼玉県の市町村史などの郷土資料も充実していて、図書館らしい図書館、と言えるかもしれません。
子供向けの本は半独立の大きな部屋が設けられていて、小さい子供連れでも周りを気にせず時を過ごせます。
昔はそんな印象はなかったのですが、近年力を入れているのか、漫画も随分豊富に揃っています。
蔵書数は約32万冊。(10年前の統計による)
AV資料については、DVDは少なめですが、CDはそこそこに充実しています。

あまり利用したことはなかったのですが、
入口脇の喫茶室も、よくよく見ればメニュー豊富です。
ららぽーとの混雑を逃れて、ここでのんびりお茶するのも悪くありません。

リサイクル本の棚もあって、何が置いてあるかはその時々によりますが、
除籍された本が並んでいて、もらって帰ることできます。
素性は分かりませんが、図書館のラベルが貼っていない本が置いてあることも。
誰かが不要な本を持ち込んでいるのでしょうか。

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公園側入口

裏口(こっちが表かも)を出ると、公園になっており、子供たちが遊んでいます。
バザーなどのイベントをやっていることもあります。
左を見れば、ららぽーとが目と鼻の先で、歩けば数分ですが、車で行くとえらく時間がかかることも。。
(私も車でこの後行ったのですが、ちょうどバーゲン期間ということもあり、徒歩の5倍くらい時間がかかりました。)

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公園口より。奥に見えるのがららぽーと


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