図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

久喜市立中央図書館(埼玉県)

県立図書館が目当てだったとは言え、久喜に来た以上、市立中央図書館も行かねば。
いよいよ降り出した雨の中、ナビを頼りに車を走らせ、JRと東武の線路の束を越えてしばらく進むと、住宅街の中にありました。

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最初、駐車場がどこか分からず、行き過ぎて無駄に回り道をしてしまいましたが、
道路を挟んだ向かいにありました。

埼玉県では珍しく、コロナ対策の入館者管理をしていました。
利用カードがある人はスキャン、
カードの無い人は、紙に連絡先と利用日時を書いてポストに。

玄関を入ると、いきなり時代小説の文庫棚。
車輪の付いた移動式ラックでした。

館内は、中庭を囲んだコの字型で、左が児童書ら右が一般書になっています。
時代小説の先には、CDの棚。
そのまた先にもCDの棚がありますが、珍しくほぼ水平に置かれています。まるで中古レコード屋のよう。

DVDは数は少なく、カウンター前の移動式ラックに並んでいました。
雑誌棚は窓の下と、閲覧席、視聴席を挟んだ中央部の2ヶ所に分かれています。
全体的に、ありあわせの棚を総動員して詰め込んだかのような、ごちゃごちゃした印象。

壁際に並ぶ本棚は高く、天井近くまで本があります。スライド式の梯子に昇って取るようになっています。
コンピュータ関連のコーナーをチェックすると、大部分はマイクロソフト製品のハウツー本。かなり今イチでした。

二階は漫画、ヤングアダルト、学生が勉強する学習室、と若者フロアですが、
なぜか文学全集もここに追いやられていました。

久喜と言えば、私の中では、叙述トリックの雄である推理作家、折原一氏の出身地で、
作品内にも度々登場する街、とのイメージでした。
地元の図書館なら何らかの紹介コーナーがあると期待していたのですが、、
特設コーナーは見当たらず、本の数も特別多いわけでなく、他の作家と同じ扱いだったのは残念でした。

ちなみに、この朝記念館を訪れた本多静六氏も、養子に入る前の元の姓は折原。
この地の名家なのでしょうか。

この図書館、開館したのは昭和62年。
蔵書数は約19万、視聴覚資料は8千とのこと。
狭い館内で、何とか多くの本を並べようと苦心している様が窺えました。

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正面の通り

久喜駅からは、東に1kmほどの所。
周囲は住宅地ですが、車通りの多い道沿いで、すぐ傍にはドラッグストアもあります。
裏手の方はと言うと、やや大きなお寺があったりして、落ち着いた雰囲気が広がっていました。

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裏にはお寺

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