山梨県の上野原を出ると、後は峠を越えて八王子に出て、埼玉に帰るだけ。
しかし、東京都に入る前に神奈川県を通るので、そこでも1つ寄っておきたく。
旧藤野町と旧相模湖町、いずれも現相模原市緑区の両地区に小さな図書館がありそうなので、
どちらかに寄ろうと思いますが、開館は5時まで。
今は4時半なので、結構ギリギリです。
国道20号線に出ると、日曜夕方の上り線は、大渋滞。
これは相模湖はおろか、藤野も無理か、、と思いましたが、上野原の町を出ると、流れ出しました。
藤野の町に近づくにつれ、再び混み始めましたが、何とか15分前に到着。
入口の扉には、コロナ感染対策を啓蒙する貼紙。緊張感が漂います。
エレベータで二階に上がると、図書室がありました。
職員の方が一人座るだけで、他のお客さんはいません。
室内も、どこか緊張感が漂います。
コロナ禍の図書館は、滞在時間を制限する所が多いですが、
ここは15分まで、とかなり短め。
館内の椅子は、全撤去。
視聴覚鑑賞席も使用禁止。
新聞、雑誌の配架は中止され、
手に取った本は戻さず、カウンターに、とのこと。
かなり対策が徹底しています。
小さな図書室なので、本は多いとは言えません。
「地球の歩き方」がそこそこ揃っていましたが、大半は10年前の刊でした。
しかし、規模の割にCDは充実しており、4、5千枚ほどありそうです。
郷土資料のコーナーには、藤野町史などの他、
「かもめ文庫」なる、神奈川ローカルの文庫シリーズが置かれていました。
山梨から東京に行く途中のこの小さな町が、神奈川県である、ということを再認識。
昔から、通る度に何とも不思議な感じがしていましたが、
合併して政令指定都市の相模原市になってからは、猶更です。
場所は、国道20号線から少し入った所で、JR中央本線の踏切のすぐ傍。藤野駅からもほど近くです。
高台にあるので、街が一望できます。
外に出て景色を眺めると、向かいの山の斜面に、巨大な封筒が。ハートで封をされています。
地元在住の造形作家が作った「緑のラブレター」という作品で、30年ほども前からあるそうです。
この日は、東京都、山梨県、神奈川県と3都県の図書館を回りました。
一日に3都県というのは、初めて。
それにしても、村民以外お断りの檜原村から、首都圏お断り(実際には入れましたが)の上野原市、
そしてここと、かなりコロナへの警戒感が強い印象を受けました。
静寂が基本の場所ですし、アルコール消毒した手で本を触っても、
それを介して感染が広がる可能性はかなり低いのでは、と正直思うのですが、
利用させていただく際には細心の注意を払わなくては、と改めて思わされました。