図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

名護市立中央図書館(沖縄県)

今帰仁村から、山の中を通って名護市へ。
この街に来たのも20年ぶりくらいですが、当時の感想は、同市内の辺野古の印象も含めて、
県北部の中心都市とは思えぬ寂れた街、というものでした。
しかし今回、改めて訪れると、
山際には高層ホテルやマンションが幾つも建っており、意外な活気を感じました。

街の中心から1㎞ほど北、緑に囲まれた高台に、名護市の中央図書館があります。
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赤瓦の、沖縄情緒漂う建物です。

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玄関

中に入ると、まずは地域資料のコーナーでした。
沖縄に来てから訪れた所はどこもそうですが、ここの地域資料も凄いです。
隣のエリアの本棚には、政治、経済、教育、産業、言語などのジャンルが記されているので、
こちらは普通の本かと思いきや、よく見ればこれらも沖縄関連のものばかり。
郷土資料の中だけでも、これだけ分類できるほどの冊数、ということです。

館内のインテリアはと言うと、天井から下がっているのは、
竹のシェードで彩られた電灯に、ゆっくりと回り続ける大きな扇風機。
まるで、バリ島あたりのリゾートホテルです。

視聴覚資料も充実しています。
沖縄芝居のVHSテープなども並んでいました。

最奥には、「アメリカ情報コーナー」なる小部屋がありました。
英語学習の本や、アメリカのガイドブック、留学ガイドなど、多くの本が置かれています。
名探偵コナンの英語版などもありました。

館内に2ヶ所ほど、公開書庫に降りる階段がありましたが、コロナ対策のため閉鎖、とのことでした。
公開書庫なんて滅多に無いので、見られないのは実に残念。。

バルコニーのような中庭のような空間もあり、外に出ることが出来ました。
既に日も暮れて、真っ暗でしたが。

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中庭

館内はとても綺麗で新しそうに見えましたが、
外から見ると、結構古びて見える所もありました。
強い潮風で建物の劣化の早い沖縄のことなので、どちらとも判断しかねました。
が、ネットで頑張って探したら、1999年開館との情報を見つけました。

蔵書数は、約30万冊とのこと。
県北部の中心都市に相応しい、立派且つお洒落な図書館でした。
沖縄市の図書館が、ワンフロアでは九州一の大きさと謳っていましたが、
こちらの方が広そう。
こちらは地下書庫があるので、ワンフロアでは無いということでしょう。

車を出して、市内中心部に向かい、夕食を取ります。
中心地の名護十字路は、すっかり寂れてしまったように聞いていたのですが、
来てみると、そんな感じも無く、お店の灯りが輝いていました。

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名護十字路

名護市立中央図書館 | 名護市役所