図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

熊谷市立大里図書館(埼玉県)

好天に恵まれたこの日、紫陽花を見に出掛けることにしました。

埼玉県内のアジサイ名所を検索し、目を付けたのが、熊谷市保安寺
初めて聞く名前ですが、ドライブがてら行ってみました。
国道407号線から外れ、細い道を約1km。
途中、大きな古いお屋敷の前を、ちょっと気になりながらも通過。
やがて、寺の大きな駐車場と看板が現れました。
観光スポットというより、地元の檀家のための普通のお寺。
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寺の周りには十三の石佛が置かれています。
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色も種類もとりどりの紫陽花を眺めながらの小散歩は、なかなか楽しめました。
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続いて、更に北に1.5kmほどの所にある図書館へ。
田園の中、体育館、ホール、生涯学習センターの一緒になった大きな施設が現れました。
2005年に熊谷市と合併して消滅した、旧大里町の中心部、のはずですが、
周囲はひたすら田園が広がっています。
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建物はかなり綺麗です。定礎は平成17年。ということは2005年なので、町の消滅と同じ年。

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左端が図書館

ロビーには、コンサートなどのポスターがずらりと貼り巡らされています。
必ずしもここのホールで催されたものでは無いようですが。

図書館に入ると、カウンター前に、絵本「はらぺこあおむし」の作者、
エリック・カールの追悼コーナーがありました。

児童書はというと、ガラス張りの壁に仕切られた部屋の中。
左の入口はこどもコーナー、中で繋がる右の入口は青少年コーナーになっています。

さほど多くはありませんが、CD、DVDも置いています。
DVDはやや子供向けアニメがやや多いでしょうか。
VHSも少量ながら生き残っています。

大きな窓の脇は、雑誌コーナーと閲覧席。
コロナ対策で、最近はどこの図書館も椅子の間引きを行なっていますが、
ここは利用不可の椅子は背もたれにカバーをかけていました。
ホール併設のためか、楽譜柄のカバーでちょっとお洒落。

窓の下の低い棚には分庫、新書が並びます。
文庫はちょっと特定の作家に偏っているような。。ここも時代、歴史小説が過半です。

文芸書は多いですが、それ以外の本はやや寂し目でしょうか。
コンピュータの本はかなり少なめ。

郷土資料のコーナーは、県史、市町村史、行政資料が中心。
離れた所に、熊谷市の作家のコーナーがありました。
熊谷と言えばこの人、森村誠一の本が百数十冊。
昨冬に行った熊谷図書館を思い出しました。

大里の名士「根岸友山、武香」も特集されていました。
正直知らない名前でしたが、幕末から明治にかけて活躍した親子とのこと。
武州豪農出身で、後に政界や教育で活躍、
との経歴は、大河ドラマで大注目の渋沢栄一翁と大いに被ります。

蔵書数は、一般書は約4.4万、児童書は1.9万、雑誌は1千2百、視聴覚資料は2千5百とのこと。
市町の合併と建物の定礎が同じ年なので、どういう時系列なのか調べてみると、、
生涯学習センターの竣工が8月27日、
大里町消滅、新熊谷市発足が10月1日、
そしてこの図書館の開館は11月1日、
とのことでした。何とも慌ただしい1年だったようで。

すぐ北隣には、大里農産物直売所があります。
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地元産の野菜や特産品を求める、買い物客で賑わっていました。
よく見ると、地場産品でも何でも無い商品も多いですが。

帰宅後、この日のおさらいをしていると、保安寺に行く際に通り過ぎたお屋敷が、根岸家で、
今は入場無料の友山・武香ミュージアムになっていたことが判明。
ああ、これは寄っておけば良かった。。

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