日も暮れかかって来ましたが、この日はもう一つ行っておきたい所がありました。
それは、あきる野市の東部図書館。ここは一度見てみたい所でした。
というのは、小諸市や潮来市の図書館と同じく、
図書館建築賞を受賞している所だから。
八王子市の高月城跡からは1kmほどの近さ。
近くまで来ると「東部図書館エル」の案内標識が出ていたので、それに従って脇道に入ると、
水路のある閑静な住宅街が現れました。
これは美しい。まるで外国のような光景です。
もう一度案内標識(この標識のデザインもお洒落)に従って曲がると、現れました。
これまた美しいですが、想像よりは小さな図書館。
JR五日市線の線路がすぐ近くです。
館内にいても踏切の音が聞こえるほどでした。
いざ、館内へ。
一階の室内に入ってみると、白基調の内装に、木目を生かした棚、机はどれもお洒落。
中央は吹き抜けになっており、開放的。
大きな窓の外は、緑に溢れています。実際には、隣の児童公園との間の植え込みに過ぎないのですが。
CDの棚は、壁一面に張り付いています。
ラインナップは少々古めでしょうか。
音楽視聴用の机も、実に洒落たデザイン。
映像資料は無いようです。
奥には地域資料のコーナーがありました。
多摩、武蔵野の本、資料が並んでいますが、
地域に関係ない世界美術大全集なども置かれています。
その中に、南洋一郎コーナーもありました。
私も子供の頃よく読んだ、「怪盗ルパン」シリーズの作者。この辺りの出身だそうです。
ルパンはもちろん、ルブランの原作ですが、南氏を翻訳者ではなく、作者と扱っています。
子供向けに大幅にリライトしてあるためでしょう。
本の数はあまり多いとは言えませんが、
コンピュータの本はまあまあでした。
「角川インターネット講座」シリーズが揃っていました。
二階は児童書室になっています。
布の絵本も置いていました。
開館は2005年、建築賞を受賞したのは2009年度とのこと。
カフェでも併設されているかと期待していましたが、図書館以外の施設は何も無し。
周囲も住宅地で、お店は見当たりません。
平成30年の統計によると、蔵書数は約10万5千、CDは約3千枚。やはりちょっと寂しめでしょうか。
閉館の6時となったので、立ち去りました。
車一台がぎりぎり通れる狭い踏切を渡ると、左手に大きな神社が見えました。
行ってみると、名前は二宮神社。
武蔵国二宮とのことで、これはかなりの社格でしょう。
階段の上からは街が一望。
道路を挟んだ向かいの池も、神社の境内。錦鯉が泳いでいました。
神社から徒歩数分の所に、JR東秋留駅があるはずなので、行ってみました。
やがて駅前広場が見えましたが、駅舎が見当たりません。と思ったら、踏切を渡った先に入口がありました。
しかも、反対側にも踏切があり、駅舎は上り線と下り線に挟まれています。
要するに、どちらから来ても、踏切を渡らないと駅に入れません。
これは珍しい!結構駅好きの私ですが、こんな構造の駅は初めて見ました。
その後はショッピングモールを覗いて、夕食を摂ろうと思ったら、
ラストオーダーの7時半を過ぎており、どこの店にも入れず。。
緊急事態宣言が明けて、規制も緩和されたものと思い、油断していました。
埼玉県に戻れば大丈夫だろうと、バイクで家路に就きます。
しかし埼玉に入ると、こちらも8時半にはラストオーダーで、どこも閉まっています。。
結局、家に帰ってから遅い夕食を摂る羽目になりました。
多少規制が緩んだとは言え、まだまだ緊迫感を持って生活しなくてはいけない、ということを最後に思い知らされた旅でした。