大滝分館に寄った後、近くの大滝温泉の道の駅で、遅めの昼食。と言うか既に4時過ぎなので、ほぼ夕食。
飲食施設は閉まっているので、併設のコンビニで買ったものを雨中の車内で食べるという、
侘しい食事となりました。
帰りに、秩父市の荒川分館か横瀬町の図書館にでも寄ろうと思っていましたが、
いずれも5時閉館のようなので時間切れ。
大人しく帰途に就きましたが、7時までやっている日高市の図書館なら行ける、という事に気付き、
寄ることにしました。
途中、日高市屈指の観光名所、高麗神社に寄ってみます。
その名の通り、朝鮮由来の神社で、門柱には異国情緒が溢れます。
社殿は普通の神社とあまり変わりません。
裏手には、神職を務めてきた高麗氏の屋敷もありました。重文指定。
図書館はJR高麗川駅の近く、スーパーやパチンコ店、飲食店の並ぶ、比較的賑やかな一角にあります。
駐車場には、市制30周年を祝う垂れ幕が飾られていました。
ちなみに市名の由来は、日和田山と高麗から一字ずつ取ったとか。
昆布やサラブレッドで有名な北海道の地域名と紛らわしくて、正直感心しないのですが、
日本の市として高麗を名乗るのも都合が悪く、苦肉の策だったのかも。
駐車場入口正面には、高林謙三なる人物の銅像が。
製茶機械の発明で名を馳せた人だそうです。
閉館まで時間も無いので、玄関に向かいます。
施設全体は生涯学習センターとなっており、図書館はその一部という扱い。
館内の天井は高く、児童書エリアは円錐状、一般書エリアは切妻状の洒落た造り。
カウンターの上には、清流とカワセミを描いた大きな壁画があります。
その前には、最近流行りの、SDGsの紹介コーナーが大きく設けられていました。
参考図書のコーナーは、なかなか充実。
「国史大系」など、重厚な本が並んでいます。
その近くには「日高の三偉人」として、先ほどの高林謙三氏の他、
医学書の翻訳で活躍した桑田衡平氏、
ハムで知られるサイボクの創業者、笹崎龍雄氏が紹介されていました。
郷土資料コーナーもその近く。
朝鮮からの渡来人と縁の深い町なので、朝鮮関係の本が充実しているのかと思いきや、
そのような様子は見られません。
視聴覚資料のコーナーには、CD、DVDの他、
LDも置いていました。 館内視聴のみとのことですが、7~80年代の映画が充実しています。
窓の下には、楽譜、洋書なども並んでいます。
全体的には充実した蔵書の中、コンピュータの本は少々寂しめでした。
実は、あえてここに寄りたかった理由が一つありました。
それは、近所の図書館で漫画を借りたものの、そこはなぜか途中の一巻を所蔵しておらず、
調べたところここが所蔵していることが分かったから。
短い残り時間の中、目当ての本を見つけ、頑張って20分ほどで読破。
この日は、雨に濡れたためということで閉じられていましたが、ウッドデッキもありました。
蔵書数は約19万冊。
開館は平成元年とのことで、市制施行の2年前。
とても綺麗に見えましたが、そこそこ長い歴史がありました。
前述の通り、正面の通りは賑やかですが、北側の裏口は住宅地でとても静か。
日没後は真っ暗でした。