図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

中央市立豊富図書館(山梨県)

精進湖から国道358号線を北に進むと、甲府盆地が見えてきました。

坂を下っていく途中、花の綺麗な所があったので、ちょっと立ち寄り。
右左の里。施設は閉まっていましたが、駐車場の周りの桜を堪能。

この日は月曜日。数少ない開館中の図書館を求めて、豊富の町に来ました。

カーナビを頼りに着きましたが、そこにあるのは市役所支所。
道の反対側に公共施設が集まっているので、そちらの方かと行ってみると、児童館、保健センターなどはあるものの、図書館は無し。

やはり先ほどの支所?
戻ってみます。

車を停めて、入ってみました。
時刻は12時40分。昼休みのためか、人の極めて少ない役場の中を突っ切って奥に進むと、ありました。

下駄箱が並んでいるので、ここでスリッパに履き替えるようです。
扉を開けて入ると、絨毯敷の二間からなる図書館がありました。
職員さんも一人います。

手前の部屋は児童書と郷土資料、参考図書。
全体が絨毯敷ですが、絵本コーナーは絨毯の色が違い、座布団も置いてありました。

奥の部屋との繋ぎ目に、卓球の平野美宇さんを応援する大きな垂れ幕がありました。
ここ中央市の出身のようで、美宇ちゃん団扇も飾られていました。
ちなみに、伊藤美誠さんは静岡県磐田市出身というのを3年前に学んでおり、
名コンビの二人が、富士山を挟んだ因縁の両県の出身とは知りませんでした。
郷土資料の棚をよく見れば平野さん、卓球の本が数冊。
お母さんが書いた本もありました。

他にも、武田氏、八ヶ岳大村智シャトレーゼなど、山梨県に関わる本が並んでいます。

一般書の部屋へ。
壁際の棚の最上段には、山梨日日新聞の縮刷版、合併前の旧豊富村の広報誌と思われる「広報とよとみ」が並んでいます。
山梨県史、県内各市町村史もあります。

文芸書、生活に関わる実用書などはそこそこありますが、他の本は少なめ。
コンピュータの本は10冊ほど。
そんな中、俳句の本が数百冊と充実。
全体では比較的新しい本が多い中、この棚だけ渋い本が並び、異彩を放っていました。

蔵書数は約2.5万冊、開館は2007年とのこと。
ちなみに図書館は、1時から2時は昼休み。役所の昼休みをあえて外して設定しているのでしょう。
昼休み目前の絶妙なタイミングで入館することができました。
図書館専用の玄関もあったので、こちらから退出。

2006年、豊富村含め3町村が合併して誕生したという中央市
同時期、山梨県では他にも甲斐市甲州市など、どこにあるのかよく分からない市が誕生していますが、それにしても中央市とは。。僭称が過ぎるのではないかと。他に無かったのでしょうか。

東京では桜の満開が近いと聞きますが、寒い山梨はまだまだ先かと思っていたら、結構咲いていました。気持ちの良いドライブが続きます。

中央市立豊富図書館(分館)