図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

くめがわ電車図書館 (東京都 東村山市)

また多摩方面に来たついでに、図書館訪問。
何かのメディアで見た、ユニークな図書館に行ってみることにしました。駐車場は無さそうなので、交通手段はバイク。
やって来たのは、東村山駅から南に1kmほどの団地の中。
適当な所にバイクを停め、スマホを頼りに歩いていくと、、

ありました。電車図書館。

西武線の車両をそのまま使っています。
よく見ると、足回りはかなり改造されていますが。
モーターの重低音が鳴り響いている、と思ったら、エアコンの室外機の音でした。

反対側にはホームもありました。
行先表示の部分には「くめがわ電車図書館」とあります。

入口はもちろん電車のドアですが、使われているのは1つだけ。
書かれているように、開いているのは水曜日と土曜日の午後2時から4時半だけ、という短さ。
この日はその水曜日、ちょうど良い時間帯だったので、狙って来ました。

ホームから、乗車。
置かれている本は、全て児童書。古めの本が多く見えます。
一番奥は絨毯敷きの、絵本コーナー。

カウンターには職員の方が二人。
昔懐かしい、紙による蔵書管理をしているようです。

館内撮影はOKとのこと。

西武鉄道の路線図も貼られています。窓を塞ぐ大きさなので、現役時代からの物では無さそうですが。

ロングシートの椅子もそのまま。お陰で、通路はかなり狭い。

網棚は物置きと化しています。
一番奥は、絨毯敷きの絵本コーナーになっていました。

利用者はそこそこいますが、小さい子供連れのお母さんばかり。
自分が明らかに場違いな存在であることを自覚せざるを得ず、早々に退出しました。

蔵書数は約5千冊。
開館は1967年ですが、車両は入れ替えているようで、今の車両は2001年から。
市営ではなく、ボランティアで運営されているとのこと。
団地の子供をターゲットにしていると思われるので、駐車場はありません。

この名物図書館、映画「あん」にも登場したとのことです。観たことあるのですが、覚えてないな。。
ハンセン病をテーマにした映画だったので、療養所のあるここ東村山が舞台だったのかも。段々観たような気がしてきました。

団地内の公園には、湿原のような木道が。水芭蕉でも咲いていれば良いのですが、あいにくです。

近くには川が流れていました。

空堀川

図書館はくめがわと名乗っていますが、久米川駅より八坂駅の方が若干近いかもしれません。
いにしえの多摩の面影が感じられる、緑豊かな地域です。

くめがわ電車図書館