図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

加須市立北川辺図書館(埼玉県)

平地にあり、気軽に訪れられることで俄に有名になった埼玉、群馬、栃木の三県境。
ついでに茨城県の県境も間近に迫っているので、合わせて4県を1日で巡る小旅行に出かけることにしました。
(ついでに言うと、千葉県境も頑張れば回れなくはない位置に付けているのですが、そこまで欲張るのはやめました)
家からバイクで1時間半、埼玉県をほぼ縦断して、県の北の果て、名前からして最果て感いっぱいの旧北川辺町にやって来ました。
2010年に合併消滅し、現在は加須(かぞ)市の一部。

利根川まであと1kmほどという所に、図書館があります。

辺境の地に建つ図書館という想像に反し、かなり綺麗で大きな施設。
ホールなども入る、大きな文化センターです。
目の前は田圃が広がっています。

館内へ。中も綺麗です。

図書館入口

館内は奥に延びた長方形ですが、天井は中央が高くなった三角形。
電車の工場か車庫のようです。

窓際には外に向かう席から、丸テーブル、空豆型テーブル、ソファなど、色んな形の閲覧席があります。
更に、外にはバルコニー席もありました。

奥には畳の部屋もありました。
中の本棚には、大型の美術書が並んでいます。

北川辺の偉人として、田中正造翁、田口和美博士の両氏が紹介されていました。
田口氏は、明治初期に活躍した解剖学者、東大医学部教授とのこと。
ガラスケースの中には著書や、教え子だという森鴎外北里柴三郎と写った写真が飾られていました。

足尾鉱毒事件で知られる田中正造は、栃木県佐野市の生まれ。
しかし渡良瀬川流域への貢献度は高く、この地域で広く英雄視されているようです。書簡などが飾られていました。
両氏に関する資料含め、郷土資料は豊富です。

絨毯敷きの「こどもしつ」には、更にその中に「おはなしのへや」も。

一見かなり広く見えましたが、手前側の半分強は児童書エリア。
一般書の蔵書はそれほど多くありません。
私がいつもチェックするコンピュータの本も、高度なものはありませんでした。
雑誌は百誌ほど。
外国語資料も少しだけありましたが、こちらも子供向けの本が多め。

裏にも玄関がありました。と言うか、こちらが表かも。

開館は2004年。新築感すら感じましたが、18年も経っているようです。
蔵書数は雑誌、AV含めて約9.3万点とのこと。

更に北に向かうと、利根川の堤防にぶつかります。
西に曲がってしばらく進むと、「道の駅かぞわたらせ」がありました。
巨大鯉のぼりを名物にしている加須市らしく、6月になってもまだ鯉のぼりが空を泳いでいます。

先ほどの、田中和美先生の銅像も建っていました。関心を示す人はほとんどありませんが。

食堂で提供しているナマズ料理が気になったのですが、昼食の前にまずは三県境に行くことに。
道の駅から案内標識に従って400mほど歩くと、ありました。

三県境

左の埼玉は畑、右の群馬は田圃、手前の栃木は荒地、と分かれています。
すっかり観光スポット化し、ボランティアガイドの人がいたりいなかったり。

更に400mほど足を伸ばし、東武線の柳生駅に来てみました。ローカル線ムード満点です。

駅前にも商店街と呼べるほどのものは無いのですが、川魚料理の店を発見。
気になっていたナマズ料理は、ここでも味わえそう。
高級そうに見えましたが、思い切って入ってみると、意外にリースナブル。

なまず

恐らく人生初めてのナマズの味は、癖も無く、かなりあっさり。サクサクで美味でした。

加須市立北川辺図書館 | 加須市立図書館