図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

調布市立図書館深大寺分館(東京都)

三鷹図書館を出て、南に数百m走ると、もう調布市。2kmと離れていない所にある、調布市の図書館にも行ってみます。
大通りの東八道路から南に折れ、細い道を進んで行くと、世界が一変。
そこにあったのは、農村地帯!

そんな農地に囲まれた中に、唐突に図書館が現れました。

駐車場があるのは事前に確認済みでしたが、そのキャパは僅か3台。停められるか心配でしたが、先客は1台だけでした。

玄関を入ると、左は児童書、右にカウンターがあります。
カウンターの前をUの字に折り返すと、細長い雑誌コーナー。
窓に向かって閲覧席も並んでいます。
窓の外は、屋外テラスになっています。この炎天下では、当然誰もいませんが。

テラス

その先に抜けると、一般書のエリア。
絨毯敷きに、側面は木の、黒のスチール棚。最近の図書館にはありがちな、シックで洒落たインテリアです。
外は人の気配が感じられませんでしたが、館内にはそこそこ人がいました。

調布市の本のコーナーは、ほとんど行政資料。
その横には、ぶちさんコーナーなるコーナーが。
ぶちねこのキャラクターがあしらわれ、「中学生にすすめる本」が置かれています。

その横はマンガコーナー。
藤子・F・不二雄大全集」「サザエさん」「ピーナッツ全集」「火の鳥」など、図書館としてはオーソドックスな品揃え。
文庫本は結構多く3、4千冊はあります。

現在の施設は2011年に移転開館したそうで、まだ新築感に溢れています。
収容能力は5万冊とのことで、蔵書数もそのくらいでしょう。

向かいも農地。都心から20km程度の場所とは思えない光景が広がっています。

ここの地名の由来は名刹深大寺(じんだいじ)。
しかしその深大寺へは、1km以上も離れています。
ちょっと遠いので今回はパスするつもりでしたが、結局好奇心に駆られ、行ってしまいました。

参道は、そば屋街道の様相。そう言えば、深大寺そばというのはよく聞く名前です。

この近くには、水木しげるが長年住んでいたそうで、茶屋には鬼太郎がいました。

奈良時代に送検されたとも言われる、東京屈指の古刹です。

三元大師堂

ガラス越しですが、国宝の仏像も拝めます。あいにく写真撮影は不可ですが、有難いことに拝観無料。

周囲は広大な神代植物公園。入場料がかかりますが、水生植物園は無料みたいなので行ってみました。

そば畑もありました。今は種蒔きの時期のようで、何も見えません。

この辺りは、深大寺城跡。土塁跡の他はやはり何もありませんが、だからこそ歴史のロマンに思いを馳せることが出来る、、とも言えるかと。

調布まで足を伸ばしてみた結果は、思いがけない発見の連続。大収穫でした。

深大寺分館 - 調布市立図書館