図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

練馬区立稲荷山図書館(東京都)

久々の雨となった週末、近くまで来たついでに、練馬区の図書館へ。
埼玉県との境界付近、住宅地の狭い路地の先に中にあります。

このロケーションなので、駐車場はありません。
玄関には、「世界一美しいニジイロクワガタを飼育しています。」なる謎のメッセージが。

ともあれ、入ってみます。
カウンターの前にはマンガ、CDが。CDは2千枚ほどでしょうか。

奥の方の天井には、昆虫コーナーなる札が下がっています。
行ってみると、これが本格的。
洋書も含めて、昆虫に関する本が大量にあります。

写真撮影は職員さんに断ればOKとのこと。
日本各地の昆虫愛好会の冊子も、大量に集められています。
「ビー・クワ」「月刊むし」「ゆずりは」など、知られざる昆虫雑誌も。

壁には蝶、クワガタ、セミ、トンボなどの標本が飾られています。

飼育ケースには、世界一美しいというニジイロクワガタがいました。オセアニア原産のようです。

隣には「インドネシアの甲虫たち」。これはジオラマ標本でした。
水槽も置いています。説明が無いのですが、中には小エビらしき生き物が。
鍵付きのガラスケースには、貴重本も置かれています。「原色日本昆蟲圖鑑」が目を引きました。

大きな筒状の網も置かれています。

何かと思えば、中には蝶が舞っていました。

角にある絨毯敷のえほんコーナーは、ガラス張り。窓の外には、崖に囲まれた小さな庭があります。
一階はその他、文芸書、雑誌、こどもの本、青少年コーナーなど。
文庫本も充実。

二階へ上がってみます。
階段の手摺の下のガラスにも、虫のイラストが貼られています。

窓の外には畑が広がっています。
一階からは見えませんでしたが、崖の上は畑だったようです。

外の畑

小説以外の文庫本は、二階にありました。こちらもになかなか充実。
窓の下の棚には東京都、練馬区の地域資料も。行政資料が中心。
コンピュータの本は、主に電子工学の所にありました。読み物系は総記の所に。数はそれなりに充実しています。

開館は昭和末期の1988年。
図書館建設時に発見されたという、稲荷山遺跡から出土した土器も展示されていました。

しかしここの特色は、何と言っても昆虫。専門図書館並み、半分博物館と言って良いでしょう。
蔵書数は約9万冊、雑誌が3千、CDが4500。そして昆虫標本が約5千!

近くには、稲荷山憩いの森なるものがあるようなので、行ってみました。

ここが昆虫の集う聖地なのかと思えば、そういうわけではなさそう。
正直、森というほどでも無いなという感じではありましたが、練馬区の緑の豊富さは実感されました。

図書館案内 | 練馬区立図書館