民営の図書館があると聞き、西東京市にあるMUFG PARKにやって来ました。
文字通り、元はMUFGの福利厚生施設だったようですが、今は誰でも自由に入れます。
近くの駐車場に車を停め、園内へ。
野球場、テニス場などありますが、30℃超えの暑さのこの日、プレイする人の姿は無し。
たまに散歩している人はいますが。
やがて、ライブラリーが現れました。
ここだけは人が集っている気配があります。
広大な緑地を望む円弧状の、お洒落なカフェのような空間が広がっていました。
と言うか、本が多いことを除けばカフェそのもの。人でいっぱいです。
壁の上方に並んでいる外国風の本は飾り、と思ったら、中はタイムカプセルになっているそうな。
蔵書の背表紙には、シールが貼られていますが、分類番号のラベルはありません。
文芸、社会、芸術など大雑把に分類されています。
マンガ、辞書、美術書に、洋書もありました。
村上春樹が、とりわけ充実。
全著作が単行本、文庫本それぞれ揃っているのではないかというところに、村上春樹翻訳ライブラリーまで揃っています。
その横には、春樹氏が影響を受けていそうな海外小説類が並んでいました。
棚の上には、歴代受賞作大集合のコーナーが設けられていました。
その賞とは、本屋大賞、芥川賞、直木賞などまちまち。
蔵書はどれも寄付されたものなので、シリーズ物も揃っているとは限りませんが、
「日本國語大事典」「原色日本の美術」など、渋い物は揃っています。
昭和10年の刀江書院「日本昆蟲大圖鑑」といった古書もありました。
この手の施設の常で、理工系の本は少なめ。コンピュータの本は数十冊。意外に高度な本も混ざっています。
旅行ガイドは、シリーズ全巻寄付するような人はいないと思われ、ポツリポツリとあるだけ。
児童書も置いています。
その辺りには、ヨギボーが幾つも置かれていて、寛げるというか寝られるようになっています。この時は大人で占拠されていました。
写真撮影は自由とのことで、私以外にも熱心に写真を撮っている人が何人もいました。
カフェのよう、と言っていましたが、実際飲み物も売っていました。
マシンで淹れる珈琲が150円、パックのお茶が80円と良心的。
開館はちょうど1年前の6月26日、蔵書の数は約1万冊。
利用は無料ですが、有料会員になると、本の貸出、WiFi利用などが出来るようです。
目の前の広大な緑地では、大声で「だるまさんが転んだ」で游ぶ子供たち。
今時の都会の子供も、こんな遊びをしているのか、と心和みました。
パーク内では、至る所に紫陽花が咲いていました。
隣には武蔵野大学があり、若者の多い街です。
近くにあったら、足繁く通いたくなるスポットでした。