図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

中之条町ツインプラザ図書館(群馬県)

群馬の水上まで、泊まりがけの旅行に出ることにしました。
生憎の雨の中、車を出します。
寄り道のため、渋川伊香保ICで高速を降り、山の中の中之条町へ。
ここの図書館に寄ります。
国道を外れ、坂道を上って行くと、小学校の裏にありました。

外に、銅像が立っています。

誰かと思えば、四半世紀前の総理大臣、小渕恵三氏。

左が図書館

館内は、楕円の一部を切り取ったように外側は丸くなっています。
天井は内側のカウンターの方は二階分の高さ、外側の窓の方に向かって下がっています。
どことなく、全体が巨大な帆船のよう。
手前は児童書、奥が一般書です。

窓側は視聴覚コーナー。
視聴席を囲んで、CDが小さな棚に小分けに並んでいます。
横には、こどもCD,DVDコーナーも。
クラシック、民族音楽などが多く、ポピュラー系はほとんど見当たらない。。
と思ったら、ちょうど館内中央を貫くようにCD、DVDの棚が延びていました。
アーティスト名の見出し付きで、そこそこ最近の人の名前も。
DVDも映画が多数ありました。

マンガもなかなか豊富で、コミックエッセイも多数。
今年復活し、個人的に毎週楽しみにしている「プロジェクトX」コミック版も。

情報科学の本も充実しています。あまり高度な本はありませんが。
最奥の壁は、地味な文学全集で埋め尽くされていました。
旅行ガイドには、珍しくロンリープラネットが揃っていました。
分庫本も豊富。
人気の佐伯泰英は、ここも別の棚になっていました。

郷土資料も、群馬全般の本が豊富に揃っています。
群馬のローカル文庫、みやま分庫の棚もあります。
つい最近も新刊が出ているようですが、古い本が多く、昭和30〜40年代の刊も置いています。
古い物には、「吾妻郡図書館」のラベルが。郡の図書館とは珍しいような。

テーマ展示として、「涙本」なるコーナーが設けられていました。
私が読んだことがあるのは横山秀夫半落ち」、石原慎太郎「天才」くらい。
「天才」は泣かされるような本だった記憶は無いのですが。

新聞雑誌コーナーは、廊下を挟んで独立した形になっています。
鹿の頭の剥製が睥睨する下に、百誌ほど置いています。
その脇の学習席は、中高生でいっぱいでした。

駐車場

蔵書数は約13.7万冊。開館は2000年のようです。
ツインプラザの由来はよく分かりませんが、向かいのイベントホールと併せて、ツインと形容しているのでしょうか。

その後は細い山道を北へ。富澤家住宅の看板が出ていたので、寄ってみます。
脇道に入ったらすぐかと思えば、意外に遠い。車で走れる限界かという、酷な道の果てに、ありました。

扉は閉まっていましたが、鍵はかかっておらず、中も無人
勝手に入って、電気を点けて見学して良いようです。協力金100円の徴収箱あり。

大雨の中なので、当然ながら他に見学者はおらず。落ち着いて見られましたが、落ち着き過ぎて怖ささえ覚えました。

図書館の施設概要 - 中之条町ツインプラザ図書館 - 中之条町公式サイト