図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

白石市図書館(宮城県)

会津若松で一泊した後、
この日は旅のメインイベント、蔵王を目指します。

当初は米沢を経由して、山形県側から宮城県側に抜けるつもりでしたが、
磐梯山の紅葉も拝んでみたくなり、福島、白石を通り逆ルートで目指すことにしました。

手始めに、磐梯町の公民館図書室に寄ろうとしたのですが、、、
閉まっていました。。
美しいデザインで統一された公民館、体育館が並んでいますが、人影は皆無。
ここは休館日の情報が見つからなかったのですが、日曜日がお休みだったようで。

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磐梯町の公民館

まだ先は長いので、気にせず再出発。
磐梯山ゴールドライン、磐梯吾妻レークライン、磐梯吾妻スカイライン、と、嘗て有料だった観光道路を梯子し、
紅葉に彩られた絶景を堪能します。

途中、バイクのメーターパネルに、見慣れない「FI」なるエラー表示が点灯。
FIって何?
スマホで調べると、Fuel Injectionのことのようで、
重大不具合に繋がる場合もあるし、放っておいていい場合もあるし、、とのこと。不安が膨らんできます。
しかし走行に支障は出ておらず、いずれにしてもこの山中ではどうにも出来ないので、
標高が高くて気圧が低いので、燃料供給がうまくいかないだけでは?と都合の良い解釈をして、
そのまま進むことにしました。

順調に飛ばしていましたが、
磐梯吾妻スカイラインの途中から、突然渋滞が始まりました。
これが延々と何kmも続き、しかも全然進まない。。
しびれを切らし、Uターンしていく車もあります。

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渋滞の先は、浄土平

原因は、浄土平の駐車場にある横断歩道でした。
人がひっきりなしに渡るので、車列が進まないようです。
ここを抜けると、渋滞どころか、前に車は全く見えません。しかし今度は逆車線が大渋滞。。
これは行政の無策では無いでしょうか。
信号を立てるなり、地下道を掘るなり、休日だけでも人が交通整理するなりで、対策すれば解消可能ではないかと。。

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不動沢橋からの眺め。紅葉はここが一番綺麗でした。

最初は、午前中の内に白石辺りまで行ければ、と思っていたのに、
福島市に下りてきた時点で早くも2時過ぎ。
昼食もまだだったので、国見の道の駅で小休止すると、もう3時。
今から蔵王に向かうのはリスクが高いと判断し、本日は断念。泣く泣く明日に回すことにしました。

となると急に時間に余裕ができたので、
午前中に着けたら寄ろう、駄目なら飛ばそう、と思っていた、白石市の図書館に寄ることにしました。

ちなみにFIのエラー表示は、町に下りてきても一向に消えず、不安が増大していたのですが、
小休止後の再起動で消えました。
標高を下げる&しばらく休む、が必要だったのでしょうか。

国道4号線から市内に入る道を間違え、田圃の中を無駄にぐるぐる回ってしまいましたが、
何とか市内中心部に入ってきました。
目抜き通りの商店街は、見事なまでにシャッター街

バイクを停めた駐車場の前の古民家で、たまたま「白石和紙」の無料展示をしていたので見学。

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白石和紙

お次は町のシンボル、白石城
街中の停滞ぶりは悲しいものがありましたが、
ここは意外に多くの観光客がいました。
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お城近くの武家屋敷通りも覗いた後、図書館を目指します。
すると、SFチックな不思議なビルが見えてきました。まるで銀河鉄道の始発駅のよう。
これが図書館か?と思ったら、これは情報センター・アテネという施設でした。

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何ともアバンギャルドな情報センター

図書館はそのすぐ裏。
好対照な、古~い建物でした。

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その裏にひっそり佇む、図書館

正面には「100年の歴史 白石市図書館」なる看板が出ています。

いざ中に入ると、やはり内装も古さを隠せません。
さすがにこの建物が100年経っているわけでは無いと思いますが。
天井は低く、昔ながらのスチール棚。
しかし、昨日の会津図書館と同じく、自動検温機が作動しているのは意外でした。

雑誌は、スポンサー制度を導入しているようで、
企業、お店などの名を出すことで、援助してもらっているようです。

二階は閲覧室、参考図書。
閲覧室の奥には、9人の地元名士の寄贈から成る「個人文庫コーナー」の部屋がありました。
鍵がかかっており、利用したい時は職員の方に頼まないといけないようです。
気にはなりましたが、何が置かれているかも分からないので、敢えて冒険する勇気は出ず。

郷土資料室は、宮城県の関連本が多数。
伊達政宗に関するものも目立ちます。

階段の傍には、リサイクル本のコーナーがありました。
ここの本がまた古い!
昭和30年代、40年代の本が無造作に並んでおり、
古すぎて本の背表紙が判読できないものも多数。
もしかしたら、プレミアが付くような本もあったかもしれませんが。。

壁、床、階段、そして本と、どこを見ても古さを感じずにはおれない図書館でしたが、
それも長い歴史の証。
白石の町らしい、大切にすべき味わいのような気もしてきました。

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武家屋敷通り

図書館 - 白石市ホームページ