夜7時前に札幌駅に到着。
予約しているホテルは大通公園の向こう。
ちょっと遠いですが歩いて向かっていると、ポツポツと雨が降り出しました。
だんだん強くなり、おまけに猛烈な風に。
ほうほうの体でホテルに入りますが、この夜は行かねばならない所があります。
それは、札幌駅の近くにある、図書・情報館。
夜9時まで開いているそうなので、まだ時間があります。
少し休んでからホテルを出ると、もう風雨はすっかり収まっていました。
先月まで雪まつりをしていたとは思えない、ほとんど雪も無い大通公園。
昔はビルの谷間で目立たず、がっかり名所と言われた時計台も、今は存在感たっぷり。
図書・情報館は、時計台のすぐ近く。
芸術文化劇場も入る札幌市民交流センターの中。
ビル内には北海道テレビ放送、朝日新聞社も入っているようです。
東京だったら、意識高い系の人が集う会員制サロンのような、お洒落な空間が現れました。
多額の寄付をしたという実業家の名を冠して、「小竹正剛 情報ライブラリー」の副称が付いています。
本の貸出、持ち出しは不可で、館内閲覧のみ。
中は色んな形のソファが置かれており、飲み物持ち込みも可。
一階については、食べ物すら持ち込み可。
一階は、主に北海道、札幌についての本。
道内の図書館では、「さっぽろ文庫」という水色ハードカバーのシリーズをよく見かけましたが、
やはりここにも揃っていました。刊行されたのは約20〜40年前。
雑誌もありますが、ファッション系のものが多め。
二階に階段で上がると、デザイン関係の本棚がお出迎え。
一階の部屋は小さかったし、お洒落系の分野特化で、あまり広くは無いのかな、
と思っていたら、その先は広々。
「WORK 」「LIFE 」「ART」の3分野の本を集めているそうですが、そのどれかにこじつけられて、
結構あらゆる分野の本が揃っています。
コンピュータ関係の本は、実に豊富。そして新しい。
AR 、ブロックチェーン、ドローン、AWS、DeepLearning、Unityなどの本が多数。
ROS2、OpenCV3の本まであるとは!
IT系の品揃えでは、さいたま市の図書館が出色と思っていましたが、それを軽く超えました。もはや大型新刊書店並み。
大抵の分野は揃っていると書きましたが、文芸書は無いようです。
館内閲覧のみなので、拾い読みできない文芸書とは相性が悪いのでしょう。
哲学、法律、経済学、歴史などもあまりありません。
理工系は結構ありますが。
漫画、児童書、視聴覚資料も無し。
旅行書はお洒落系中心に、少ないながらもありました。
打ち合わせに使えるグループ席なるものも。
このご時世なので、誰も使っていませんでしたが。
データベース閲覧席も多数あり、
JapanKnowledgeLib、北海道新聞DB、日経テレコン21などが閲覧可能。
二階の雑誌は経済系、新聞は業界紙が多いです。
閉館時間の9時が迫ってきました。(土日祝は6時まで)
流れてくるのは蛍の光ではなく、映画「ディアハンター」のテーマ。
泣けてくる。。
今朝、宗谷線の車窓から見た鹿を思い出しました。
心地よいソファで新しい本が自由に読め、WiFiも電源も使えて、飲み物も持ち込め、長居もし放題。
2018年開設とのことで、まだピカピカ。
カフェよりも快適です。
これは、明日も来てしまうかも。。
夜は札幌名物スープカレーが食べたくなり、
しかしコロナ感染拡大の折、すすきの周辺は避けたく、
せっかくフリーきっぷもあるし、
ということで、スマホで調べて、発寒中央のお店に行ってみることに。
電車を降りてみると、結構寂しい町。
他に選択肢となる店も無く、これでもし閉まっていたら泣くな、と思いながら歩いていくと、、
閉まっている。。
食材が無くなったので閉めました、とのこと。
もう時刻は10時。開いている店は、すすきの周辺くらいしか無さそう。
札幌駅まで戻るものの、それ以上移動する気力を失い、
結局札幌駅近くのファストフード系チェーン店で妥協しました。
翌日、やっぱりまた来てしまいました。
前日は気付きませんでしたが、東側には、
大通公園の縮小版のような公園、その向こうには時計台の縮小版のような教会が。
その南側には、大きなバスセンターがありました。
この日は旅の最終日。
電車の時間を気にしなくていい、予定ゆるゆるの日なので、セイコーマートで買ったココアを持ち込み、
ゆったりと読書。
至福のひと時でした。
と言いつつ、まだ行きたい所があるので、腰を上げました。