図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

宮古市立図書館(岩手県)

久慈で、JR八戸線から三陸鉄道に乗り換えます。
JRの到着が遅れたので、久慈駅でゆっくりする時間は全く無し。
乗換客を待って、すぐ出発です。

八戸線ほどでは無いですが、やはり混んでいました。
窓側の席に座れなかったので、車窓の写真はほとんど撮れず。
一時間半ほど列車に揺られた後、三陸鉄道本社の所在地でもある宮古に到着。この日はここで泊まります。

宮古駅

ホテルで自転車が借りられたので、思い切って浄土ヶ浜まで行こうかとも思いましたが、日没までに辿り着くのは少々難しそうなので断念。

しかしながら、市内中心部には観光名所はあまりありません。まずは図書館へ。
線路の反対側、駅からさほど遠くない所にありました。

6時まで開いていることを確認し、また後で来ることにします。

続いて来たのは、駅から北に進んだ所にある、魚菜市場。

閉店時間の5時半を待たずに店仕舞い中のところ、滑り込みで買い物。

浄土ヶ浜は諦めましたが、海の見える所までは行ってみました。
道の駅みやこ。施設は当然閉まっていましたが、辛うじて夜の海が拝めました。

街の中心部を抜け、再び図書館へ。
館内が暗くなっているように見え、えっ?もう閉まった?と焦りましたが、ガラスがスモークがかって暗く見えただけで、開いていました。

玄関から入っていくと、正面に新着図書が見えます。
その先は中庭。
中庭を回るように口の字型になっています。反時計回りに周ってみます。
まずは準新着図書に、その裏は漫画でした。
地元出身漫画家が岩手について描いた、「コミックいわて」なるシリーズがあります。
私が知っている人は、吉田戦車くらいでした。

TEENSコーナーに続く、雑誌は60誌ほど。

文庫本は多く、棚18個分ありました。
続いて文芸書。
その後は、分類法の番号順に並んでいるようです。
私が周っているのはその逆順ですが。

総記の所にあるコンピュータの本は、読み物系ばかり。
実用的なものや技術的なものはほとんどありません。

郷土資料はかなり充実しています。
岩手県に関するあらゆる本が、棚10個分にも渡って置かれています。
岩手県の政治家」は、当然主役は小沢一郎かと思えば、鈴木善幸原敬でした。やはり現役の人を持ち上げるわけにはいかないのでしょう。
宮沢賢治石川啄木の本も多数。
太宰から賢治に代わったことで、ここが青森県でなく岩手県であることを実感。

東洋文庫の棚は、宮古信用金庫の創立70周年記念寄贈文庫とのこと。

最後は災害・震災関連コーナー。
主に東日本大震災の本が大量にあります。
目を覆いたくなるような記録写真集に、
県内自治体が作った記録集、写真集も多数。
これらは他県ではなかなか目にできなさそう。

パソコン室なる部屋があり、その前にもパソコン関連図書がありました。こちらには実用的な本が並びます。

CDは落語、朗読ばかりで音楽は無し。これは珍しい。
DVDは、映画や子供向けアニメが多数。僅かにVHSも生き残っています。

この先の旅の参考にしようと、旅行書をチェックすると、結構古い本が混ざっています。
小学館「日本の旅」シリーズは昭和42年。
旅行書に限らずですが、古い本が多く、昭和40、50年代の物がざらにあります。
札幌の図書館で見かけた、さっぽろ文庫も数冊。これも古い。

こどもとしょしつは、玄関左側に独立してありました。

蔵書数は、12年前の情報ですが、約11万冊。もっと多くても良さそうな、風格のある図書館でした。
今の施設は1983年開館のようです。震災の遥か前から長い歴史を刻んでいます。

岩手県宮古市 宮古市立図書館へのアクセス