奈良県桜井市を後にし、近鉄大阪線に沿って走る国道165号線を東へ。交通量も少なく快走。
三重県に入り、やがて着いた旧白山町は、現在は津市。
この日は月曜日ですが、津市の図書館は貴重な月曜オープンなので、寄って行きます。
大きな白山総合文化センターの一角。昨年訪れた、同市の芸濃図書館に雰囲気がよく似ています。
ロビーに、放送中のテレビドラマ「下剋上球児」の紹介パネルが出ています。
図書館内に入ると、原作本が置かれていました。
2018年に甲子園に出場した白山高校がモデルとか。正直ドラマは観ていないのですが、モデルがあるとは知りませんでした。
左手は児童書エリア。「きっずゾーン」と名付けられ、仕切られています。
その脇には、「年末年始に向けて」の特集コーナー。年賀状、片づけなどの本が並んでいます。
「脳の体操」「書き綴る」のコーナーも設けられていました。
その周囲は「きらりコーナー」。何かと思えば、どうやらヤングアダルトのコーナーのよう。
その前には、ノベルズの収まった回転棚も置かれています。
天井は二階分の高さ。
ガラス窓も巨大で、窓の外には自然が広がります。
その分陽当たりが良すぎて、本は全体的に色褪せが目立ちますが。
AVコーナーには視聴席が。周りをCD、DVD、VHSに囲まれています。
奥の壁沿いに、充実した郷土資料コーナーがありました。
熊野古道、伊勢まいり、芭蕉、吉田沙保里などなど、三重に関するあるゆるジャンルの本が置かれています。
およそ1300年前、聖武天皇が滞在したという、河口頓宮がこの近くにあったとされるとか。
その紹介と共に、近くで出土した瓦や土器が、ガラスケースに展示されていました。
やはり近くにあったという、垣内(かいと)宿の模型も、ロビーに展示されていました。
雑誌は60誌ほど。
離れた所には、見慣れぬ地域情報誌「すばらしきみえ」「つぅぴーす」「ミエもい」なども置かれています。
文庫本は、単行本と一緒になっています。
コンピュータの本は、質はともかく数は充実。
名前のイメージ通り、山に囲まれた静かな地に建つこの図書館、開館は2004年。白山町が津市に合併される直前だったようです。
訪れる人は極めて少なそうなロケーションで、実際人は少なかったのですが、
蔵書数は約10万冊、視聴覚資料は3千点となかなか立派な数字。
館名の「うぐいす」は地名ではなく、その由来が謎でしたが、ウグイスは津市の鳥であり、市内に広く生息しているとか。
県庁所在地の津市とは言え、ここは山の中。
しかし大都市圏でもないのに、周囲にはなぜか新興住宅地が広がっています。
その後は、愛知県にも寄りたい所があったのですが、夕刻迫る時間となり、明日のことを考えて断念。
大人しく高速道路に乗り、埼玉の自宅に直行しました。