私がよく行く図書館11傑の中で、唯一未紹介だったのが、ここ。
寒空の下、バイクでやって来ました。
1年以上ぶりの訪問です。
東武東上線上福岡駅のほど近く、住宅街の中にあります。
その先の踏切のせいでいつも渋滞気味の大通りから、子供が路上で遊んでいてもおかしくないような
狭い路地を通って来ることになりますが、案内は出ておらず、かなり分かりにくい場所です。
駐車場は一応ありますが、それもかなり狭めです。
人や二輪車は、反対側の駅方面の道(こちらも狭い)から入ることも出来ますが、車は通れません。
昔、近くに住んでいたことがあり、その頃は最寄りの図書館として気軽に来ていました。
今は隣の隣の街にいるので、来る機会も減りましたが、
夜は遅く8時まで開いていて便利なので、仕事帰りに寄ることもあります。
公民館の中の一室ですが、
蔵書数は約3万3千、視聴覚資料が約1千、となかなか健闘しています。
やはりここもコロナの影響からは逃れられず、手の消毒用アルコールの設置はもちろん、
本の返却用の箱が置かれていたり、閲覧席の中央には感染防止の衝立があったり、と小さな変化が。
いつもは閉まっている大きなガラス扉も、換気のために少し開けてありました。
人はいつも少ないのですが、この日は珍しく閲覧席で本を読む人が2人。
カウンターの横には、近くに在住しているという、「風の市兵衛」で知られる作家、
辻堂魁氏のサイン色紙が飾られていました。
ここが有難いのは、規模の割に文庫本が豊富な点。
上福岡の本館にも引けを取りません。
そして本館同様、ここも残念ながら本の紛失が多発しているそうで。
特に、宮部みゆきの本が狙われているとのことで、書庫に移されてしまっていました。
昔からラインナップが変わっていない気もしますが、CDもそこそこあります。
CDと同じサイズなので見落としそうでしたが、DVDも少々置いていました。
児童、ティーンズ向けも充実。漫画も置いています。
今まで気付きませんでしたが、紙芝居もありました。
特集展示のコーナーも設けられていて、この時は「美術を読む」と題して、
絵画を扱った小説などが集められていました。
雑誌はほとんど置かなくなったようで、
雑誌棚がなぜかコンピューター本のコーナーになっていました。
あいにく、これついてはあまりレベルの高い本は置いていません。
図書室の外には小さな喫茶スペースがあるのですが、コロナの影響で休止中でした。
開室は1987年とのこと。それなりに歴史を重ねています。
上福岡に来たのも久しぶりなので、ちょっと周辺を散歩。
二軒隣にある、小料理屋風の食事処で昼食にしました。
ボリューム満点の定食を安く食べられ、在住当時のお気に入りの店でしたが、その魅力は変わっていませんでした。
徒歩数分で、上福岡駅の西口。
二十数年前に初めて来た頃は、荒廃した公営住宅が密集する怪しげな雰囲気でしたが、
今は綺麗に整備され別世界になりました。
広々とした駅前広場には、自転車を置かせまいとコーンとポールで囲われた一角が。
そんな無粋な物を置くくらいなら、素直に自転車置き場にした方が良いのに、と思わないでもありませんが。
商店街が賑わう、東口の方は昔から変わらない、と思っていたら、、、
なんと、大きな陸橋の建設中でした。
これからこの街も、大きく変わっていくのでしょうか。