図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

長生村文化会館図書室(千葉県)

前夜は九十九里浜近くの温泉で宿泊。
最近群発地震が発生し、緊張の走る地域ですが、幸い何事もありませんでした。
海岸には、朝からサーファーが集結。

ちょうど1年前に来た、隣町の一宮とよく似ています。
続いて来たのは、一松神社。

道路から見ただけだと想像できませんでしたが、長い参道のある立派な神社でした。

その向かいにある本興寺には、唐風の鐘楼が。

元禄津波の慰霊碑が立っています。海岸からは2kmほどもあるのですが、改めて津波の恐ろしさ思い知ります。

ここは千葉県唯一の村、長生村
図書館はありませんが、文化センターの中に図書室があるようなので行ってみます。
村の名前にぴったりな長閑な風景が続く中、やや場違いな巨大施設が現れました。

時刻は朝9時半。駐車場はガラガラですが、開いていました。
図書室ということで、おざなりな施設を放送していましたが、思いの外広くて立派。

自動ドアを入ると、漫画の棚が目の前に。
鬼滅の刃」の他、図書館らしからぬ今風の漫画が多数。よく見たら、「大正の献立」「頂き!成り上がり飯」「半助喰物帖」など食べ物を扱った本が大部分。
奥の児童書エリアにも「日本の歴史」「サザエさん」「ブラックジャック」「はだしのゲン」など、図書館の定番モノが多数ありました。

利用者はたまに現れる感じで、私含めて1、2人。
閲覧席が30以上はあります。これが人で埋まる姿は想像できません。
半分以上は文芸書でしょうか。
文庫本も千冊くらいはありそう。半村良眉村卓片岡義男、など一昔前に流行った作家が目立ちます。

施設はピカピカですが、本は古いものも散見されます。

旅行エッセイは、蔵前仁一など私好みのものが多数。
昭和40年刊の「民法風土記」が普通に置かれています。

コンピュータの本はほぼ無し。
読み物系が数冊あるのみ。

郷土資料も膨大な「千葉県の歴史」はありますが、それ以外は見当たりませんでした。
と思ったら入口すぐの所に、郷土史、写真集、白書類など百冊ほどありました。

雑誌は5誌。「Number」「Newton」が含まれます。
新聞は千葉日報ほか4紙。

今月の特集は「地震について知ろう」。最近群発する地震を受けての対応でしょうか。仕事が速い。

蔵書数は約3.3万冊。開館は1993年のようです。

昨年が長生村70周年、千葉県150周年の記念イヤーだったようで、ロビーでパネル展示をしていました。
県唯一の村と言いつつ、近隣の町より人口が多く、日本でも7番目に人口の多い村だそうで。
ちなみにここより人口の多い村には、読谷村東海村中城村、と、過去にこのブログで訪れた村が多数。
いずれにも立派な図書館がありました。

一階にはホール、二階には村民は無料というプラネタリウムがあります。
間もなく開演時間のはずでしたが、人の気配はほとんど感じられませんでした。

裏。右側が図書館。

長生村文化会館|図書室