図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

安城市図書情報館(愛知県)

この日の下車駅は三河安城ですが、一つ手前の安城駅で途中下車。
この駅の近く、徒歩数分の所に図書館があります。日のある内に来たかったのですが、すっかり暮れてしまいました。
途中の道には、控えめなクリスマスイルミネーションが。

JR安城駅

ほどなく到着。
イベント会場、ホールなども備えた「中心市街地拠点施設」だそうな。アンフォーレなる愛称が付いています。

一階エントランスは、上まで吹き抜け。
クリスマスを飛び越え、お正月の様相。凧が舞っています。
せっかくの巨大スクリーンには、もう少し映えるコンテンツを流していて欲しかった。。
ちなみに写真撮影は、人が写らなければOK、とのこと。

二階から四階までが図書館です。
先日、岡崎市の図書館で長期休館の最終日にぶつかるという苦汁を嘗めましたが、ここもこの前日まで休館していた模様。危ないところでした。

二階に上がると、まずは雑誌コーナー。最近よくある、スポンサー付き雑誌もあるようです。
本棚には、番号が振ってあります。
新美南吉の本のコーナーがありました。畳8畳の和室になっています。

裏には「南吉の親しんだ作家」として、萩原朔太郎ドストエフスキー宮沢賢治などの本が並んでいます。
周りは児童書、と言うか、このフロア自体が子供フロアだったようで、中央には円型の「でんでんむしのへや」が。でんでんむし型のちょっとした遊具もあります。

エスカレータは二階までで、その先は階段。
二階の棚は白でしたが、三階は黒のシックな棚です。

郷土資料も充実。

安城市桜井町に伝わるという、桜井凧の紹介も。
飾られていた凧はただの正月飾りではなく、これだったようです。
安城のゆかりの偉人として、スタンレー電気社長の手島透氏など、10人以上もの人が紹介されていますが、正直知っている人はいません。
レスリング金メダリストの谷本歩実安城市出身とのことで、関連本が何冊がありました。
柱に貼られた掲示から、37回図書館建築賞を受賞していることも判りました。
これまで小諸潮来北区もてぎなど、受賞館を結構訪ねています。

豊橋の図書館に続いて、ベランダもありました。

隅には、旅や、地理と歴史の本を集めた一角があります。
「山」「世界遺産」などテーマ別に棚が分かれ、どれも充実しています。

「なつかしの児童書」なる棚も。
「あなたの子供時代にタイムスリップ!」とのことですが、懐かしい本がありそうで無い。。確実に読んだ覚えがあるのは「ベロ出しチョンマ」くらい。

歴代ベストセラーなる棚も。
一番古い1946年は「漱石全集」、一番新しい2020年は「ノーサイドゲーム」「メモの魔力」など。
井上靖司馬遼太郎五木寛之安部譲二東野圭吾など、ベストセラー作家の変遷も一目で分かります。

コミックスもあります。
サザエさん手塚治虫藤子不二雄と、典型的な図書館ラインナップ。
裏にはやや新しめの本もありました。

CD、DVDも、いずれも豊富。DVDは映画はごく一部でした。

コンピュータの本はその隣。こちらもかなりの数。

四階は文庫、洋書、芸術、科学など。
DRAGON BALL」「NARUTO」などの英語版コミックもありました。

公開書庫もありました。
新聞、雑誌のバックナンバー、愛知県資料などを大量にストック。
暮しの手帖」はなんと、戦後間もなくの第一号から。

やがて、閉館を知らせる放送が流れてきました。
土日祝は6時と、この手の新しいお洒落系図書館にしては早め。平日は8時までやっているようですが。

蔵書数はAV、雑誌も含め約47万冊と、かなりの数。
2017年に開館したばかりという、新進気鋭の図書館です。

安城市図書情報館公式ホームページ