図書と旅

旅行と読書が趣味。旅行先で訪ねた図書館の紹介などを綴っていきます。

霧島市立隼人図書館(鹿児島県)

宮崎を朝5時台に出て、吉都線肥薩線に乗車。
途中、どこか一箇所は寄りたいので、京町温泉駅を選びました。

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京町温泉駅

その名の通り、駅周辺が温泉街、、のはずが、そんな雰囲気はありません。
しばらく歩くと、温泉歓楽街のような通りが。

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京町銀天街

しかし朝7時なので、人気はありません。
足湯を見つけて、しばし休憩。

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いこい荘の足湯

かなりぬるめでしたが、温泉街に来たことをようやく実感できました。。

再び鉄道旅を続けます。
日本最古の現役駅舎として知名度を上げつつある嘉例川なども通りつつ、

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嘉例川駅

途中、異常な振動があったとかで5分ほど緊急停車するトラブルがありましたが、無事、日豊本線との連絡駅隼人に到着。
ここでも途中下車。
徒歩5分ほどの所に、隼人図書館がありました。
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ロビーに児童書が置かれています。
教科書に載っている本の特集コーナーでした。
他にも、どういう基準か分かりませんが、分野を問わず一部の本がここに置いています。

中は、小ぢんまりといしています。
本の数も多くはありません。
児童書、ヤングアダルトはやや多め。
私がよくチェックする、コンピュータの本は数十冊程度。

目を引いたのは、「地球の歩き方」。
今は背表紙が地域別に色分けされていますが、黄色一色だった時代、
99〜 01年のものが大半。
今時、なかなか見かけません。
しかし一部は、色分け後の07〜08年版。
どうやら特定の時期にまとめて仕入れているようですが、
果たして次に更新されるのは、いつなのでしょうか。

規模の割に、郷土資料は充実。
西郷隆盛、知覧などの本がたくさんあります。
「かごしま文庫」なる、ローカルなシリーズ本もありました。

窓際の本は、かなり色褪せが激しい。
陽がガンガン当たりそうな窓の前に、洋書が少しだけありました。

文庫本は、普通の本棚の上に置かれていますが、
外国文学の文庫はなぜか、雑誌コーナーにありました。

二階は学習室。
階段途中にも本棚があり、文庫本などが置かれていました。

蔵書数は約8万冊。
いつ出来たのかは分かりませんでしたが、30年以上は経っていそうです。

ここ隼人は、鹿児島神宮の最寄り駅。せっかく降りたので、ここも外せません。
図書館から、早足で10分ほどで到着。
コロナ対策で、お手水を止めている所も多い昨今ですが、ここは感知センサーを導入した模様。
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お宮参りなのか七五三なのか、子連れ客で賑わっています。
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神宮の周りには、小さな神社がたくさんあります。
お隣の卑弥呼神社には、巨大な銅像が。

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卑弥呼?像

卑弥呼に纏わる伝説があるようですが、もちろん真偽のほどは分かりません。

滞在時間1時間20分ほどで、慌ただしく観光を終え、隼人駅に戻りました。

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隼人駅

隼人図書館 | 霧島市立図書館

志布志市立図書館本館(鹿児島県)

日南線の終点、志布志に着きました。

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志布志駅

帰りの電車までの持ち時間は1.5時間。
まずは港へ。駅から徒歩10分足らずで海。
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大阪からの大型フェリー、さんふらわあが停泊しています。

鉄道記念公園は、大隅線、志布志線があった頃の機関区の跡とのこと。
SL、C58が置かれていました。
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クリスマス用イルミの電球で、がんじがらめにされていました。

大慈寺には、島津家の家紋の十の字が。
明治には一度廃されたそうですが、室町期の開山で嘗てはかなりの栄華を誇ったようです。立派な庭がありました。
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その横が志布志市役所。
この近くに図書館があります。
地図で見ると近そうですが、標高55mほどの小高い所にあり、歩いていくのは少々疲れます。
坂を上ってまず現れたのは文化会館。その傍の憩いの広場からは、街が一望。
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図書館は、文化会館より更に先。
田舎町の更に町外れには場違いな、と言っては失礼ですが、なかなか綺麗で立派な図書館です。
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入口には、除籍になったリサイクル本が、大量に置かれていました。
パソコン関係などの古い実用書が多く、欲しい物は見当たりませんでした。

カウンター前には山本文緒樋口有介の追悼コーナー。
ミステリー作品「ピース」が一時話題になった樋口氏、最近亡くなったとは知りませんでした。

児童書コーナーは、「こどものくに」なる名が付いています。
絨毯敷で、靴を脱いで上がるようです。

一般書の方は、木の板敷です。
一部の読書コーナーは、絨毯敷になっており、やはり
靴を脱いで上がるようです。
脱ぐのが面倒なのか、誰もいませんでしたが。

更には、畳敷きの和室もありました。
やはり利用者は誰もおらず。

天井は高く、壁には絵や書が飾られています。
そして、高いところにある採光窓は、ステンドグラス。
なかなかお洒落。

郷土資料は、さすが薩摩藩、と言うべき充実ぶり。
西郷隆盛東郷平八郎、新婚旅行で霧島に来たという坂本龍馬などの本があります。

漫画もありました。
数はそこそこですが、かなり特定のタイトルに偏っています。
先日亡くなった、さいとうたかをの「ゴルゴ13」「鬼平犯科帳」が大量にあり、これらだけで半分近くを占めています。
他には、「クッキングパパ」「神の雫」など。

大河ドラマが佳境を迎えている、渋沢栄一の特集コーナーも作られていました。
どちらかと言うと、薩摩とは対立しがちだった印象ですが。

蔵書数は約12万冊、開館したのは志布志町時代の平成9年のようです。
別の出口から出て振り返ると、教会風にも見えます。f:id:n344sj:20211214133916j:plain

行きは車道を登ってきましたが、階段の道を見つけたので下りてみると、市役所のすぐ脇に出てきました。
こちらの方が少し近道。

少し東に行くと、志布志市立図書館志布志分館という早口言葉のようなものもあるみたいなので、話の種に行ってみたかったのですが、帰りの電車までの時間が無くて断念。
そちらの方には、城跡や武家屋敷街もあるようなので、またいつの日か、ゆっくり再訪したい所。

それにしても半年前、所沢市立所沢図書館所沢分館の記事を書いた時、志布志をネタにしたのですが、同じ年にここに来ることがあるとは、全く考えていませんでした。

日南線で、再び宮崎に戻ります。
大隅線、志布志線が廃止され、盲腸線となって30年超。
未だ生き残っているのが不思議なくらいに思っていましたが、絶景続きの魅力的な路線でした。トンネルが少々多いのが難点ですが。

志布志市立図書館

日南市立まなびピア図書館(宮崎県)

一週間の休暇を取って、九州旅行に来ました。
飛行機+鉄道+船の旅です。
朝5時の始発で埼玉を出て、到着したのは、南国ムード満点の宮崎空港

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展望ロビー

地方空港には珍しい、JR直結。
宮崎空港駅から、青春18きっぷの旅を始めます。
この日は、台風被害で9月から運休していた、JR日南線が運転を再開する日。
数日前まで、運休していたこと自体知りませんでしたが、そんな日に宮崎に来たのも何かの縁。
田吉空港線から日南線に乗り換えると、車内は予想外の混雑。
宮崎日日新聞の記者が、乗り込んで取材をしていました。
運転再開を祝い、沿道で旗を振っている人も。

乗った電車は終点の志布志までは行かず、途中の南郷行き。
どこかの駅で次の電車を待つ必要があります。
城下町の飫肥駅で、ほとんどの乗客は下車しましたが、
私はその2つ先の港町、油津駅で下車。
ちなみに、記者さんもここで下りていました。

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油津駅

ここは、半世紀以上前からの広島カープのキャンプ地。
駅舎はカープカラーに塗り替えられていました。

アーケード風ですがよく見ると屋根が抜けている商店街には、カープ館が。
昔の写真やユニフォームなどが展示されています。
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男はつらいよ」のロケ地にもなったらしく、
運河脇に建つ堀川資料館には、撮影風景の写真、出演者のサインなどが展示されていました。

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堀川運河

嘗ては海運で大いに栄えたという、ここ油津。
立派な商家も残っています。
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元は金物屋だそう。

潮満寺には、展望台のようなお堂が。これもカープカラーなのでしょうか。
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ここから街と海を一望できました。
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この街にも図書館があるので、行ってみます。
観光エリアとは異なる、駅から北に徒歩10分ほどの所。

宮崎らしい、海岸リゾート風の施設が見えてきました。

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図書館の入る、生涯学習センター

玄関前には、老人版の飛び出し坊やが。

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お爺さんとお婆さん

生涯学習センターなので、お年寄りも多いようです。
ロビーでは、市民のアート展をやっていました。
絵、写真、書などが飾られています。
その奥に図書館の入口がありました。

最近はあまり見なくなった、コロナ対策の入館票が置かれています。
そう言えば来る途中に、県外・帰省客お断りを掲げるラーメン屋もありました。
警戒心の強い土地柄なのでしょうか。

館内はさほど広くはありませんが、明るく開放的。
本棚のある所は木のタイル張りですが、絨毯張りの広いスペースが3つあり、
手前から順に、おはなしのへや、児童閲覧室、一般閲覧室となっています。
その先には大きな中庭。直接出ることは出来ませんでしたが。

郷土資料コーナーには、宮崎に関する本が置かれています。
広辞苑のように分厚い「小村寿太郎」がありました。
飫肥の出身のようです。

日南市内4つの図書館には、それぞれ特長があり、
ここは観光・まちづくりの本を集めているとのこと。
カープに関する本も何冊かありました。

新聞は、全国紙が数紙。
宮崎日日新聞を見てみようとしたら、置いていない。。
雑誌は20誌ほど。主婦向けが目立ちます。

ビデオ、CDも少しあります。館内視聴のみとのこと。

開館は2001年という、まだ新しい図書館。
蔵書数は約4.8万という情報がありました。

駅への戻り道、すれ違う自転車の小学生が「こんにちは」と挨拶してくれます。
気持ちの良い、旅の始まりとなりました。

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この日運転再開した、日南線

施設案内 | 図書館WEBサービス

板橋区立高島平図書館(東京都)

埼玉の戸田から、戸田橋を渡って荒川を越え、東京板橋区へ。

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荒川の河川敷

橋の上から富士山が綺麗に見えたので、写真を撮ろうと、橋を渡った後、河原に戻りました。
しかし、河原からは富士山が見えない。。
橋を埼玉の方に戻っていったら、何とか見えました。
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この日バイクで出てきたのは、赤塚公園の紅葉を見ようと思ったから。
しかし、家を出たのが昼過ぎだった上、ここに来るまで色々寄り道したせいで、着いたのは日没時間になってしまいました。
銀杏が綺麗、、なのでしょうが、暗くてあまりよく分かりません。
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公園からは、高島平図書館がすぐ近く。
ガラス張りの綺麗な建物です。
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駐車場はありません。
バイク置き場があるかは分かりませんでしたが、広い駐輪場があるのでそこに停めました。

いざ中へ。
入口ロビーは二階まで吹き抜けになっていて、銀色の大黒柱がそびえています。
柱の周りに新着図書が置かれています。

その周りは雑誌コーナー。
コロナ対策か、椅子が少なめ。皆埋まっていて、一休みができず。

玄関横の地域情報コーナーには、巨大な絵手紙が飾られていました。
カルチャー教室の受講生の作品のようです。

カウンターの周りには、CDが分散して置かれています。
図書館にしては、比較的新しいものが多いかも。
DVDなど、他のメディアは見当たりません。
.一階は児童書が中心で、文芸書、文庫本も置かれているようです。

中央の階段で二階へ。
多文化コーナーがありました。
英語以外にも韓国語、中国語の本が多数置かれています。
日本語の教科書もありました。
外国の絵本も。ドイツ語などに加え、デンマーク語のものもありました。

外国作家の文庫本が、その横に。
岩波文庫岩波新書中公新書などもこのフロアでした。

コンピュータの本はやや寂しめですが、新しい本を入れている様子はあります。

参考図書、郷土資料もこのフロアの隅にあります。
板橋区、東京都の資料は、本はほとんど無く、行政資料、統計資料などが中心。

開館は1984年。
蔵書数約17万冊は、区内で二番目とのこと。
公式サイトでは「チャペル風」と形容される、モダンな図書館でした。

都営地下鉄高島平駅から徒歩数分の場所ですが、
周囲は高層団地で、駅前の雑然とした雰囲気はありません。
駅の向こうには飲食店も多数あり、町の賑わいを形成しています。

メインページ of 板橋区立赤塚図書館/高島平図書館/成増図書館

戸田市立中央図書館(埼玉県)

板橋区で紅葉でも見ようと思い、バイクで出掛けました。
途中、戸田のブックオフに寄っていたら、目の前の交差点の名前が「図書館南」。
これは無視できない。。予定外でしたが、ここの図書館に寄ることにしました。

交差点から300mほど北に行った所に、ありました。
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博物館も併設、前には大きな駐車場、駐輪場、謎の空きスペースがあります。

一階、二階が図書館。
一階から入ると、目の前に「ロータリー文庫」なる洋書のコーナー。
いきなり洋書とは、珍しい。ロータリークラブの寄贈書のようです。
視聴覚資料のCD、DVDも。
DVDは映画が少ない、と思ったら、裏にはVHSがありました。こちらは映画中心。
カセットも少しありました。
雑誌は、透明で中のバックナンバーが見えるラックに入っています。

外からの見た目通り、館内も広々。
右の方が児童書、左の方が一般書になっています。
中間にある平和図書コーナーは、大人向け、子供向け両方の本が置いてありました。

左側の本棚は、かなり背が高め。
そこそこ充実したコンピュータの本の横には、「戸田市の本棚」。
戸田市の発行資料、戸田市に縁のある方の著作が置かれています。あいにく知っている人はいませんでした。
毎年のボートレースのファンノートブックなるものもありました。
選手名鑑付きの手帳のようなもの。競艇場のある町、戸田ならではです。

中央に、二階への螺旋階段があります。
その周りには、外国の絵本が置かれていました。
階段を上がると、二階は調査研究室、参考資料室。
階段の周りはガラスの壁で囲まれています。転落防止でしょうか。

二階も広々。
豊富な参考図書に、閲覧席も多数あります。

一階にも少々郷土資料がありましたが、メインはこちら。
埼玉の郷土資料には、荒川、中山道サクラソウなどの本が。
「ボートのまち戸田市」なる棚もありました。
以前、下戸田南の分室を訪れた時は、ボートの本が全然無い、と書いたのですが、やはりここはボートの町でした。
ボートに関する本の他、東大、北大などの大学漕艇部の歴史、大会記録など、なかなかお目にかかれない資料が揃っています。

ビジネス書、美術書などもこのフロア。
会社の社史も置いていました。
地元の会社なのかと思ったら、必ずしもそういうわけでは無さそう。

特に古さは感じられませんでしたが、開館は1983年と、40年近く前。
蔵書数は約30万冊。
その歴史、規模ともなかなかのものです。

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館内の様子

三階の、郷土博物館にも行ってみます。
まずは、江戸時代の下戸田村の模型がお出迎え。
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戸田でボート競技が行われた、1964年の東京オリンピックのポスター。
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向かいには、昭和の団地の部屋の再現セット。
最近、郷土資料館の類に、この手のものをよく見かけます。
博物館に飾られるほど、昭和が遠い存在になってしまったとは。。
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その先にも明治頃、原始時代の民家のセット、漁船など大型の展示物がありました。
中世の板石塔婆も並び、最後は土器や骨。
時代の流れと逆に回ってしまったことに気付きましたが、入場無料にしては中々充実していました。
この時は警備員以外、人はいませんでしたが。

周辺は学校も多い住宅街。JR戸田駅からも半kmほど。
玄関前の紅葉が綺麗でした。
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各館案内図書館本館

川口市立鳩ヶ谷図書館(埼玉県)

所用で鳩ヶ谷に来ました。
今は川口市の一部ですが、嘗ては鳩ヶ谷市
全方位を川口市に囲まれるという特異な立地でしたが、
平成の大合併の潮流に呑まれ、やはり合併されてしまいました。
ここの図書館に寄ってみます。

カーナビに従って進むと、図書館が現れました。
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駐車場が無くて焦りましたが、
狭い道に面した裏門の方にありました。

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駐車場側

かなり古そうな、昔ながらの図書館という感じ。

一階は子供の本でした。
階段で上へ。
二階は学習席、参考図書。
学習席は勉強する学生でいっぱい。
参考図書は辞典、辞書類が並ぶ中、
過去の新聞が紐で縛って置いてありました。
あまり見かけない光景です。まるで新聞配達所の朝のよう。

一般図書は三階です。
二階と三階の並びは、普通は逆ですが。
学習席も子供が多いので、利用者層の年齢順になっているのででしょうか。

郷土資料はなかなか充実しており、古めかしい本がびっしりと棚を占めています。
「郷土はとがや」は、市が消滅した平成23(2011)年までの発行。
「鳩ヶ谷新報」「はとがや市民新聞」「はとがや新聞」とローカル紙がファイルされています。
発行時期が被っていないので、発行元は恐らく同じ流れを汲んでいるのでしょう。
県内資料も豊富で、秩父事件の資料も多数ありました。

コンピュータの本はまあまあの品揃え。
CGに関する本がやや多い印象。

今年は、埼玉県発足150周年の年。
「祝 埼玉150周年 その2」として、
「埼玉の地理・物産」の企画展示をしていました。
埼玉を紹介する本の他、川口の観光パンフレットも。
しかし、「その1」はどこにも見当たりません。
企画の第二弾、ということかも。

文庫本の棚は柱の位置にあり、飛び飛びに分散していました。

蔵書数は約12.9万冊。
開館は1984年。
一、ニ階は元は保健センターだったのが、2012年の改修で全館図書館になったとか。
一番上の三階がメインという、独特なフロア構成の謎も解けました。

図書館に置いていたパンフレットを参考に、幾つか観光スポットを回ってみます。
まずは、鳩ヶ谷氷川神社。銀杏が綺麗。
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からくり時計のある、御成坂公園。
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公園と言うより広場、いや広場と呼ぶにも無理がある狭さですが。
鳩ヶ谷は日光御成道の宿場町だったそうで、
よく見ると、古い洋館や蔵造りの家が散在しています。
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街道沿いにある、文化財センター分館郷土資料館にも行ってみました。
道路脇の僅かなスペースを、無理矢理駐車場にしています。入場料は100円。
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街の象徴的存在のブルドックソースの工場があることや、
地場産業として、釣竿、織物などを紹介。
川口の釣竿については、中央図書館でも学びました。
富士講の一派として不ニ道を創始したという小谷三志、
偉人の銅像で知られる彫刻家、大熊氏広も紹介されていました。

鳩ヶ谷に観光地というイメージはありませんが、歴史ある宿場町としての一面を垣間見ることができました。

鳩ヶ谷図書館|川口市立図書館

山梨市立図書館(山梨県)

旅の最後に、山梨県の図書館に寄ろうと思っていました。
実現すれば、この旅で実に、10府県目。
GoogleMapに拠ると、北杜市白州の図書館が18時まで開いているようなので、そこを目指します。
木曽から伊那に抜け、つい3週間前にも来た茅野を通って、17時45分に到着。が、、
周囲は真っ暗。どう見ても既に閉まっています。
スマホで調べると、どうやら正しくは17時閉館。
普段はGoogleMapは信用していないのに、この日はなぜか信じてしまっていました。
それにしても、なぜこんな誤情報が堂々と載っているのでしょうか。

県内で他にどこか開いている所が無いか、スマホで探すと、
祝日の夜なので、ほとんどの所が17時には閉まっているようですが、
県立図書館と山梨市立図書館が19時まで開いている模様。

県立図書館はこの時間から訪ねるにはヘビー過ぎるので、山梨市を目指すことに。
しかし距離は40km以上あり、残り時間1時間で着けるかはかなり微妙。
まあ、どうせ帰り道なので、一か八か行ってみることにしました。
カーナビは国道20号線を案内し、且つ19時までの到着は無理との判定をしていますが、
無視して甲府の街の北を抜ける県道へ。
これは賢明な判断でした。
途中何度か諦めかけましたが、最後の5kmほどが高速道路並みのバイパスという奇跡に恵まれ挽回、
閉館7分前に到着!

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閉館間際の山梨市立図書館

普通はこんな短時間なら訪問を断念するところですが、ここまでの己の努力と執念に報いるため、今回は中に入ります。
巨大な図書館だったら見切れないな、、と思っていましたが、普通の規模でした。

正面には文庫本がズラリと並ぶ壁、横には雑誌コーナーがあります。
背の高い本棚に、本が並んでいます。

奥の方に、地域資料のコーナーがありました。
山梨県の資料には、ワインに関する本が多数。
樋口一葉深沢七郎の資料も多数あります。
一葉は東京の人ですが、樋口家のルーツは甲州だそうで、その縁でしょうか。
埼玉の菖蒲でも取り上げられていた、「楢山節考」で知られる深沢氏は、近くの石和の出身のようです。

山梨市の資料も別にあり、それだけで棚の表裏を使っています。
ここになぜか、漫画「ど根性ガエル」が。
作者の吉沢やすみ氏が、ここ山梨の出身のようです。

他にも漫画はありました。
手塚治虫藤子不二雄など、図書館らしいラインナップ。

洋書も置いていました。
ペーパーバックではない、重厚な装丁の本が並んでいます。

私がいつもチェックする、コンピュータの本は少なめ。

二階には児童書などがあったようですが、時間切れで見ることは出来ませんでした。

1996年に開館し、2016年にリニューアルオープンしたとのこと。
蔵書数は13万冊。

すっかり日が暮れていますが、少し周囲を散策。
向かいには大きな池が。
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暗くてよく分かりませんでしたが、ちどり湖という湖だったようです。

横には大きな公園、万力の森。
高台なので、甲府盆地の夜景が綺麗!かと期待して見通しの良い所に行ってみたのですが、
それほどでもありませんでした。
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実は高台というほどでもなく、笛吹川の畔でした。

ともあれこれで、今回の旅では、
神奈川静岡愛知京都大阪、奈良()、三重岐阜長野、山梨、
と10府県の図書館訪問を達成!

この後、東京都の図書館にも寄れば更に記録更新ですが、さすがにもう結構。
後は埼玉の家に帰るのみ。
休日夜は必ず大渋滞する中央道上りですが、大月で夕食を摂っている間に、見事に解消。
高速を快走し、気持ち良く旅を締めくくることが出来ました。

山梨市立図書館 - 山梨県山梨市オフィシャルサイト『誇れる日本を、ここ山梨市から。』